「ああ、なんかモヤモヤする・・・」
「あの時からずっと凹みっぱなし・・・」
「ずっと凹みっ放しでしんどい・・・」
仕事やプライベートで嫌なことがあった時、
そのことばかりが頭に残ってしんどいですよね。
どうして嫌なことは頭に残り続けるのでしょう?
それは人の脳は快楽より痛みに敏感だからです。
振り返ってみれば楽しかったことより、
嫌なことの方が記憶に残ってたりしませんか?
ふとした瞬間に思い出してはイライラしたり、
とにかく嫌なことって後に尾を引く厄介者。
そこで今回はチャンネルを切り替えるように、
気分がスッと楽になる考え方をお伝えします。
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嫌なことが合った時の切り替えができない…
嫌なことがあった時に気分が沈んている時は、
大抵は過去から未来に意識が向く傾向があります。
なので結論から先に言ってしまうと、
”今ここ”にいる自分に戻すこと。
これが気持ちを切り替えるカギとなるんです。
例えば会社で同じミスを繰り返してしまった時。
あなたならこのように考えてしまいませんか?
「ああ、あの時に○○してれば・・・」
「上司に報告するのが辛いなぁ・・・」
この時って無意識に過去や未来に意識が向き、
過去を悔やんで未来を憂いてしまうわけです。
こうした心が浮き足立った状態のところを、
”今ここ”にいる自分に戻してあげることで、
不思議と気分を楽にしていくことができます。
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なぜ嫌なことは連鎖しやすいのか
嫌なことで強く関連することとして、
嫌なことって一度起こると連鎖する・・・
というのがありますよね。
これは未来に意識が向いている状態でもあり、
未来に同じことが起こると思い込むわけです。
けどそれは過剰に敏感になってるだけ・・・
ただそれだけのことだったりするんです。
何故なら出来事自体はフラットだからです。
訪れる出来事に良い悪いと判断しているのは、
僕達が勝手に解釈していることだからです。
とは言ってもやっぱり嫌なことって、
どうしても多いと感じてしまいますよね。
それに実際に経験している人も多いです。
では何故嫌なことって敏感になるのでしょう。
それにはちゃんとした根拠があるのです。
出来事と感情と記憶の関係
嫌なことがあった時は嫌な予感が働いて、
その後に連鎖すると感じてしまいますが、
では何故そんなに敏感になるのかというと、
感情と強くリンクしてるからなんです。
人は強い感情を伴った出来事があると、
優先的に記憶に残るようになっているんです。
ではそれを確かめる為にあなたに質問をします。
人生で一番嬉しかったことを思い出して下さい。
人生で一番辛かったことを思い出して下さい。
いかがでしょうか。
それぞれの感情の度合いはどうでしょうか。
辛かった時の方がリアルによみがえった・・・
このように感じる方が圧倒的に多いはずです。
このようにリアリティが強いほど、
感情と強くリンクしているのです。
嫌なことがあると余計に嫌に気分になるし、
嫌なことに対して敏感になってしまいますよね。
時には腫れものに触れるかのように敏感になり、
自分の感情に振り回されることもあります。
例えば僕は車の運転をよくするんですが、
数回程度、赤信号で止まるのは平気なんですが、
それが5回6回と立て続けにおこってくると、
「ああ、面倒くさい!!」
「いちいち止めさせんなよ!!」
て、イライラしすることがありました。
なので数回信号待ちに出くわしてしまったら、
何度も止められる嫌な記憶がよみがえるんです。
そしてまた止めさせられるんじゃないかと思い、
イライラした気分に拍車が掛かるわけです。
人の性格とは変えられるものなのか?
僕達の性格はいつからできたのでしょう。
気付いた頃には今の性格になってますよね。
嫌なことがあった時も性格と関係していて、
だからこそポジティブとかネガティブなど、
性格を表す言葉が存在してるわけです。
だからこそネガティブな性格を直して、
嫌なことに対して気にしなくなりたいのですが、
そもそも性格って変えられるのでしょうか。
実は基本的に性格とは変えられません。
何故なら普段から大人しくしてる子が、
クラスで一番明るい子以上に明るくなったら、
「どうしたの?大丈夫?」
「〇〇さんがおかしくなった!」
みたいな感じで戸惑いませんか?
それに暗い性格が明るくなったとしても、
やはり元の暗い性格のベースは残ったままで、
ちょっとだけ意識的に変わる程度なんです。
じゃあ、嫌なことがあった時に、
辛く苦しい気持ちはそのままなのか?
と言われるとそうとは限りません。
短所を長所に変える魔法のような考え方
性格を変えられないとしたら、
嫌なことに過剰に反応するままになります。
それではこの先生きるのが辛くなりますよね。
ではこのような時はどうすればいいかというと、
出来事の意味を変えればいいのです。
これだけだと「?」かもしれませんね。
僕達の性格は基本的には変えられませんが、
けど僕達は性格の見方は変えることができます。
例えば友人の一人が暗い性格だったとします。
この「暗い」にはネガティブな要素が強いですが、
言葉を変えて「落ち着いている」ではどうですか?
これだけで全く意味合いが変わってきました。
これを心理学では「リフレーミング」と呼び、
対象とするもののフレームを変えることによって、
内容をごっそり変えるという考え方になります。
リフレーミングとは、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、出来事に別の視点を持たせるものです。
今回の場合「暗い」というフレームに対して、
「落ち着いている」に変えることで意味が変わり、
マイナス要素がプラス要素へと転じたわけです。
けど性格そのものはフラットなままです。
つまり解釈を変えたっていうだけなんですね。
感情とリンクしていることがポイント
さらにここで重要なポイントがあります。
それは何かというと、
感じる感情にも変化があるということです。
先ほどの暗い性格に対する感情と、
落ち着いている性格に対する感情ですが、
この両者を比べてみてどう感じましたか?
それぞれ感じ方が変わりませんでしたか?
子供の頃にずっと悩んでたことがあって、
それを友達とか先生に打ち明けた時に、
「それって〇〇で素晴らしいね!」
て思ってもみなかったことを言われた瞬間に、
ハッとしたかように自分の意識が変わった・・・
こんな経験をした人は少なからずいるはずです。
これも今まで自分がこうだと解釈してたことが、
思ってもみなかった視点を与えらえれたことで、
自分の内面に強い影響を与えられたからなんです。
このように感情の変化が強ければ強いほど、
フレームを変えた瞬間から強く引き寄せられ、
今までの解釈をパッと忘れることすらできます。
テクニックに走ったら悲惨だった…
僕は子供のころからネガティブ思考で、
マイナスなことばかり考えて生きてきました。
なので自分に良いことがあったとしても、
「何か裏があるかもしれない・・・」
て、考えてしまうことが多かったですし、
嫌なことが起こってしまえば、
「ああ、もう嫌だ!勘弁してくれ!」
「どうせまた嫌なことがおこるんだろ!」
こんな感じで捻くれた性格になってました。
そんな自分を変えたいと本気で思うようになり、
性格と変える為に心理学を学んだりしましたし、
心理的な様々なテクニックを試してきました。
けど、どれもこれもことごとく失敗・・・
気が付いたらいつもの自分のままでした。
それどころか心理学なんか学んだところで、
全然役に立たないし全く意味がないと思って、
この学問は単なる自己満足の世界なんだと、
歪んだ思い込みを持つようにさえなりました。
今も基本的には変わらないまま
けどそんな僕のネガティブな性格ですが、
基本的に昔も今も変わらずのままです。
ネガティブな性格でマイナス思考気味なのは、
もう性格だから仕方がないと諦めています。
でも逆に開き直ったお陰ですっきりしました!
前述したようにネガティブな性格はそのままに、
フレームを変えることでその意味を変えていき、
むしろ短所が最大の長所になっているんです。
例えば僕はネガティブな性格も手伝って、
職場で上手く人間関係を築けませんでした。
なので職場では誰とも会話せず孤立してたし、
上司に目を付けられてパワハラむ受けました。
けどその時の辛かった苦しかった経験を元に、
ブログを立上げて執筆するようになりました。
同じように苦しんでる人達から共感を得て、
ブログを通して事業を持つに至りました。
僕のネガティブな性格は今も変わりません。
けど僕は自分の性格を変えたいと思いません。
変えようと頑張るのは無理だと知ってるので、
頑張って変え難いところを変えるのではなく、
そのものの見方を変えるだけ。
その方が圧倒的に楽だし人生すら変わります。
嫌なことがあった時も同じこと
これは嫌なことがあった時も同じで、
嫌なことがあれば嫌に感じるのは当然ですし、
無理にポジティブに考えようとしても難しくて、
ネガティブに感じる感情の方が断然強いので、
カラ元気のような無理した状態になります。
それって本音では辛いと思ってるのに、
表面上は気丈に振る舞うみたいな感じなので、
決して納得できる答えには辿り着けません。
悲劇のヒロインでは苦しいままなのです。
でもこの時の答えって実は凄く簡単で、
この出来事のプラスの部分は何だろう?
ただ別の視点で見ようとすればいいだけです。
残念ながら嫌なことはこれからも起きます。
どんなに徳を積もうがどんなに成功しようが、
嫌なことは誰にも同じように訪れてきます。
勿論、身体の健康を気遣って、
病気にならないよう生活を工夫することで、
ある程度は防げるけど100%ではありません。
なのであるがままの自分を受け入れた上で、
その自分を別の側面を見ようとすることです。
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時間軸で考える嫌なことへの処方箋
僕達は嫌なことがあった時に、
過去や未来へと意識が向いてしまい、
「ああ、あの時に〇〇してれば・・・」
「上司に報告するのが辛いなぁ・・・」
このように過去を悔やんで未来を憂い、
意識が”今ここ”から離れてがちになります。
これでは余計に苦しいばかりなんですよね。
けど同じ未来に意識が向いてしまうなら、
ちょっと別の側面からも未来が見れるんです。
その側面とは何かというと、
時間が経てばやがて解決する!
ということです。
人生というスパンで考えてみて下さい。
今この瞬間の辛い出来事なんて一瞬なもので、
時間が経てばいつの間にか忘れてたりする・・・
そんなことが大半ではないでしょうか。
僕も最後の会社員時代の数年は辛かったです。
けど今は独立してある程度の歳月が経ちました。
人生という視点で見れば案外短いものだったなと、
振り返ってみるとそう感じたんですね。
生きてる限り必ず道があるという事実
「もうダメだ!」
て、その時は思えるようなことでも、
しばらくすると何事もなかったかのように、
日常を送っているケースって意外と多いです。
僕の生まれ育った家庭は、
過去に一度家庭崩壊を起こしたことがありました。
その時は父親が兄に斧で襲い掛かったこともあり、
父親が傷害事件として警察に捕まったりしました。
時が経つと自然と問題も解決してしまうのか、
兄も結婚して嫁と一緒に父親がいる実家に行って、
父親の農業を手伝ったりする話も聞きました。
時間が解決してくれる・・・
というのも一理はあるのかもしれませんが、
どんなに辛いことや苦しいことがあろうと、
嫌なことって過ぎ去っていくものなんですね。
このような視点で考えることもできるので、
ぜひ頭の片隅にでも置いて頂きたいと思います。
別の視点を持つという考え方
今回は嫌なことがあった時の考え方ということで、
気分を楽にする為の視点について話してきました。
今回の内容をまとめると嫌なことは、
- 過去や未来に意識が向きがち
- 敏感になるから連鎖しやすい
- 強い感情を伴いやすい
これらによって嫌なことはより嫌に感じやすく、
その為にどうすればいいかというと、
- 解釈を変えて感じ方を変化させる
- 人生という長いスパンでの俯瞰視点
性格は変え難いものなので、
出来事に対する見方を変えることにより、
感情の感じ方を変えていこうということでした。
そうすることで気分がスッと楽になるんですね。
ということで本日はここまでです。
最後までお読み頂き有難うございます。
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