思い描いた未来

 

僕は2015年4月に独立して以来、

冬になると毎年スノーボードに明け暮れています。

春になって各スキー場が徐々にクローズしてきてますが、

まだオープンしてるゲレンデに行って最後までやりそうです。

 

僕がスノーボードをはじめたのは二十歳のときで、

当時、たった1年2ヶ月ですが正社員だった時期があり、

その頃の仲良かった先輩と一緒に行ったのがきっかけです。

 

2年目、3年目には1人でゲレンデに向かうようになり、

その後フリーターになっても休日は毎日のように滑ってました。

20代で一番満たされていた時期でもありました。

 

24歳のときに母親が他界して将来を考えるようになり、

心理学やコーチングを学んで自分を変えようと意識したり、

派遣社員から正社員になって安定を目指そうとしていました。

この頃は、本当はどうなりたいかなんてすっかり抜けてました。

というか、心の中では無理だとあきらめて別の道を探してました。

 

だけど今は、本当の求めていた生き方をしています。

 

大阪や東京と新幹線に乗っていろいろと動き回って、

5年、10年と長い年月掛けてこれまでやってきて、

あっちこっちで躓いてときには絶望も味わいましたが、

 

結局のところ自分の本音に素直になること。

 

これが思い描いた未来を実現させていくように思います。

去年から12年ぶりに再会したスノーボードでは、

リフトに乗っている自分が何だか不思議に思えて、

 

「うわぁ、俺今すげー幸せだ!」

 

こんな思いが込み上げてきたのを今でも鮮明に覚えてます。

結局、このシーズンでは60回近くゲレンデに通いました。

今シーズンは夏のオフトレで仲間もできて楽しさも変わりました。

最初の先輩と行った以来、今まではずっと1人で滑ってたので、

仲間と楽しむというのはまた違った味わいがありました。

 

アクロバットが得意なのでゲレンデでもやってます。

 

こっちは捻りの動作が弱くて着地に失敗してます。

 

「あの頃の楽しかった日々を取り戻したい!」

「あの時のような満たされた思いをまた味わいたい!」

 

けど、そんなこと現実には無理だと思ってたし、

30代になってそんな夢は見れないと思ってました。

だからこそもっと現実的に考えるべきだと思ってましたが、

自分の本音から目を逸らす方が実現するのが困難でした。

 

なぜなら、心の底からやりたいことではないからです。

 

なので心のどこかで抵抗感があり、

その矛盾が葛藤を生んで苦しい日々となるのかもしれません。

 

目的を持つこと、成りたいイメージを持つことは大事と言われます。

確かに目的やイメージがなければ向かいたい方向が分かりません。

だけど実現する人としない人がいてその違いは何かと言えば、

 

心の底からやりたいと本気で思えることかどうか。

 

それが別の言い方にすると本音ということだと思います。

では望んだことは全くと言っていいほど叶わなかった・・・

 

「こんなはずじゃなかったのに・・・」

「こんな未来、描いていたわけじゃないのに・・・」

 

そんな風に悩む時期はどうすればいいのでしょう。

僕も20代、そして30代とそんな日々をずっと過ごしてきました。

20代後半で仕事を辞めて実家に戻ってきて父親から冷遇され、

再起を誓って派遣社員として働いた会社ではパワハラで苦しみ、

心理学やコーチングを学んでも何ひとつ成果を出せない日々・・・

そんな日々を何年も過ごしてきて嫌気が差してました。

 

僕達はなぜ思い通りにいかないことに悩んでしまうのか?

何か見えない力でコントロールされているかのような、

世界は誰かや何かを中心に動かされているかのような、

そんな風にも思ってしまうと悩んでしまうようです。

 

自分ではコントロールすることができないからです。

確かに車だって操作方法が分からなければ不安ですが、

教習所で操作方法を学べば安心して道路を走れます。

 

とは言え、道路に出れば不意の事故に巻き込まれることもあります。

たとえば信号無視した車が急に突っ込んできた場合とかです。

そんな事故に遭えば悔やんでしまう気持ちもあるかもしれません。

しかし、自分でコントロールできることには限界がありますね。

 

思い通りにいかないことも当たり前のことなのかもしれません。

 

上手くいかないこともあって当たり前として、

その上で本当はどうなりたいかに素直になることで、

思い描いた未来は実現しやすいのかもしれません。

 

僕だって今でも思い通りにならないことはたくさんあります。

最近では久しぶりに会った友人にいきなり車で家まで送らされて、

そのことに対して2、3日ほど悶々としていた時間がありました。

 

他には車のキーレスの効きが悪くてその度にイライラしたり、

仕事だって思い通りにいかないことは日常茶飯事だったりします。

そんな些細なことなんてキリがないほどたくさんあります。

そんなことも当たり前という前提と考えるようにすれば、

100%ではないにしろ少しは気持ちが楽かもしれません。

 

また思い通りにいかないことが当たり前の前提で生きることは、

不要なことは捨てて大切なことに集中することができます。

なぜなら、コントロールできないことに躍起になる必要がないからです。

そして人生は今の自分のできることから淡々とやっていくだけなのです。

それが思い描いた未来を実現することに繋がるのだと思います。

 

スポンサーリンク