あなたが思う冷静沈着な人と言えば、
どのような人を思い浮かべるでしょうか。
そしてもし少しでも冷静沈着な自分になれたら、
どんな風になってるかイメージしてみて下さい。
この質問にはちゃんとした意図があります。
人はできないことはイメージできません。
少しでもイメージできたなら可能なのです。
今回の内容を読んで頂くと、
自分の思っていた沈着冷静とは違って、
こんな側面もあるのかと驚くことでしょう。
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冷静沈着な人になるには?
沈着冷静な人になる為に必要なことは、
自分の執着を手放すことです。
何故なら囚われているものがあることで、
感情のバランス感覚を失いやすいからです。
そうなると精神状態が偏った状態になり、
つまり感情的になりやすくなるわけです。
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沈着冷静とはどういう意味なのか
冷静な性格になりたいって人は多いです。
自分の成りたい理想の姿の一つですよね。
けど冷静には人それぞれイメージが異なります。
そこで「沈着」と「冷静」をそれぞれ調べると、
沈着
落ち着いていて、物事に動じないこと。また、そのさま。
冷静
感情に左右されず、落ち着いていること。また、そのさま。
それぞれこのような意味になります。
どちらも言葉の意味は似た感じですよね。
そして沈着冷静そのものの意味はと言うと、
「沈着冷静」というのは落ち着いていて冷静な様子という意味を持ちます。
沈着というのは驚いたり取り乱したりせず、物事に動じずにいる状態を指しており、冷静というのは感情的にならず、理性的で落ち着いた態度を指しています。
このようになっていて、
落ち着いて感情に左右されない状態
ということが共通しているんですね。
そしてポイントは感情にあるということです。
冷静とか聞くと感情とは関係なく思えますが、
如何に自分の感情と上手く付き合うか
ということがポイントということですね。
そもそも人間というのは感情の生き物なので、
感情との付き合い方にこそカギがある訳です。
なので沈着冷静な人になるには、
自分のことを理解していく必要があって、
状況に応じて適切な処理を知ることなんです。
沈着冷静の対義語・反対語
では沈着冷静の逆は何なのでしょう。
そこで沈着と冷静のそれぞれを見ていきましょう。
まず沈着の対義語は以下のようになります。
- 狼狽 = 思わぬ出来事にびっくりし 慌てること
- 軽躁 = 落ち着きが無くて騒ぎ立てる様子
- 動揺 = ショックで心が不安定になるや平静を失うこと
続いて冷静の対義語です。
- 夢中 = 心を奪われて他が考えられない状態
- 興奮 = 感情が高ぶること
- 熱烈 = 感情が激しくなって言葉や態度に出る
- 動揺 = 心の平静を失うこと
このようになります。
要は普段より感情的になっている状態で、
それが沈着冷静の逆の状態という訳ですね。
これらの対義語を見てみると、
あまり良くない印象を受けるかと思います。
ということでこうした対義語から見ても、
如何に自分の感情と上手く付き合うか
というところがポイントになるんですね。
この前提を踏まえて次の話に移ります。
沈着冷静になっていく為の感情の向き合い方
冷静な人は、ここぞという時に力を発揮します。
横柄な人は、ここぞという時に弱気になります。
どんな時でも決して揺れない動じないというのは、
異性なら素敵に見えて同性ならカッコ良く見えますね。
ではどうすれば冷静沈着な人になれるのでしょう。
それは自分を知るということなんです。
自分を知るとは自分の感情を知るということで、
自分がどんな時にどんな感情になりやすいかとか、
その場その時の状況から学んでいくことなんです。
そして次にその時のことを振り返って、
「あの時は〇〇だったが次は〇〇しよう」
「ここで〇〇になった理由は〇〇だからだ!」
「もう少し〇〇になってたらよりOKだな!」
みたいな感じで軌道修正をしていく訳です。
これは自分を知らないと出来ないことなんです。
沈着冷静な人になるには感情がカギを握ります。
それは感情とは無縁の状態になってるのではなく、
自分の感情の処理をして上手く付き合ってるので、
傍から見ると沈着冷静な人に見える訳です。
感情とは目には見えないので常に形が無く、
それだけに普段から自分のことをよく観察し、
状況に合わせて臨機応変になることが大切です。
兵に常勢無く、水に常形無し
兵を形するの極みは、無形に至る
孫武
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冷静沈着な人になる為の5つの方法
これからより具体的な話に入っていきますが、
結論から先に言うと以下の5つになります。
- 結論や判断を焦らずじっくり見定める
- 理性のバランス感覚
- 一人、自分の感情と向き合う
- 結局のところ、なるようにしかならない
- 考える時間を短縮する
それぞれを順番に説明していきます。
1、結論や判断を焦らずじっくり見定める
僕達は結論や結果をすぐ求めてしまう気持ちがあります。
「先のことが分からないと不安・・・」
「はやく成果を手に入れたい!」
冷静な人は、早くしたいと言う焦る気持ちを諦めて、
腰を据えてじっくり向き合う姿勢を持っています。
頭の中に思い描いていることが、
予定どおりにいかないとつい焦ってしまいますね。
そんな時は予定通りにしたい気持ちを「諦める」ことで、
自分を取り戻して冷静沈着になることができます。
2、理性のバランス感覚
冷静沈着になるには感情に流されずかつ考え過ぎない。
このように感情と理性のバランス感覚を持っている人が、
本当の意味での冷静な人と言えるのではないでしょうか。
沈着冷静と考え過ぎることは違う
よく感情に流されないことは大切だと言われます。
しかし、だからと言って理性を優先し過ぎてしまうと、
逆に考え過ぎてしまうという問題にも直面します。
行動できなくなってしまうという訳です。
では何故考え過ぎることが良くないかと言うと、
これはあなたも十分にご承知のことと思いますが、
考え過ぎて行動できなくなってしまうから。
ということなのです。
なので感情に流されずに考え過ぎないことが大切です。
つまりは感情と理性のバランス感覚なわけです。
けど感情と理性のバランスって難しいですよね。
考え過ぎずに行動する意外な方法
けど考え過ぎないよう思考を適度に抑えながら、
感情にも流されないようにする答えはシンプルで、
自分の「直感」を信じることなのです。
何で直感が関係するの?て思いましたか?
実は自分の心から納得できる答えを見出すには、
一生懸命に頭で考えても出てこないからです。
それより自分の心の奥から出る答えに耳を傾ける・・・
ということが大切なんですね。
言い換えると潜在意識の答えを信じることです。
ここが人生の方向性を決めるくらい重要となります。
そこで考え過ぎないようにするシンプルな方法としては、
日常の些細なことから3秒以内で即決する訓練をしたり、
パッとイメージが出てきたことを中心に行動していけば、
普段から判断力を鍛えるトレーニングが出来るのです。
すると重要な決断も最良の判断がしやすくなります。
3、一人、自分の感情と向き合う
寂しい時って誰か傍にいて欲しくありませんか?
こんな時は独りでいることが辛く感じることがあります。
誰かと過ごしたり、何かをしていると気が紛れるし、
時間の経過と共に気持ちも落ち着きますよね。
ネガティブな感情と沈着冷静の関係性
僕達が独りでいることを嫌ってしまう理由としては、
ネガティブな感情も自然と湧き上がってくるからです。
けど沈着冷静な人は自分の孤独感と向き合います。
なぜなら一人で過ごす時間の大切さを知っているからです。
自分が独りになった時、
湧き上がるネガティブな感情と真正面から向き合い、
今この瞬間に感じる感情を素直に感じるようにすることで、
いざという時も冷静沈着になることが出来るのです。
大切なことなのでもう一度言いますが、
ネガティブな感情を素直に感じることです。
あえて自分から向かっていく訳です。
泳げるようになるには自ら水に入る必要があります。
沈着冷静になるには自らの感情を感じることです。
それはプラスもマイナスもどちらもです。
自分と向き合わないから過敏に反応する
冷静に成れない人は少しでも心に痛いと感じると、
まるで腫れものに触れるかのように敏感に反応します。
けどそうした人も自分としっかり向き合うようにすれば、
辛い時でも沈着冷静な自分になることが出来るんです。
多少の苦しさ、痛み、寂しさに対して冷静になるには、
前もって覚悟を決めて臨む姿勢が大切となります。
以下の記事も参考になりますので読んでみて下さい。
4、結局のところ、なるようにしかならない
僕達はどうしても失敗を恐れてしまいます。
当然ですが誰だって失敗なんてしたくはありません。
誰もが失敗もしたくなければ失いたくもないものです。
では冷静な人はこんな時にどのように考えるのでしょう。
それは、目先のことだけじゃなく長い目で物事を見る
ということを意識している傾向が強いです。
結局は今の自分に出来ることしか出来ないので、
出来る限りのことをして後はなるようにしかならない・・・
というのを理解しており、ある意味開き直っているのです。
そうなると自分の中で覚悟ができて冷静になれる訳です。
結局のところ今の自分に出来ることしか出来ません。
今の自分にベストを尽くして後はなるようにしかなりません。
先のことって不安や心配になったりすることはありますよね。
けど古い諺に「人事を尽くして天命を待つ」とあるように、
不安を取り除くには今の自分に出来ることをやるだけです。
そしてこれが冷静沈着になる方法なのです。
5、考える時間を短縮する
冷静な人は冷静に考えることではありません。
判断力を自分なりに工夫しているのです。
- 冷静沈着な人 = 冷静に考える
とほとんどの人は思い浮かべてしまいがちですが、
項目2のように理性のバランス感覚が大切なわけです。
考え過ぎると行動ができなくなってしまうと言いましたね?
なので判断力を養うと行動力に強く影響してくるのです。
そのため、ダラダラと長い時間悩むのは時間のムダ・・・
と判断し考えるこを諦めて考えることを手放していきます。
そして考える必要のない小さなことから行動に移す。
ということを意識することです。
これが冷静沈着になる方法のひとつです。
また考える時間の短縮についてですが、
以下の記事で時間を効率よく使う思考法を中心に、
時間の概念に必要なことに特化してお伝えしています。
そうは言っても冷静になれないこともある
いつでもどんな状況でも、
沈着冷静な心理状態になれるならいいですが、
だけどそうはなれない時もあるんですね。
僕は独立しているんですが、
生活が危ぶまれるほど危機的状況も経験しました。
そんな時って冷静になんてなれないんですね。
心が動揺して全く制御出来ない訳です。
喩えるなら余命宣告されたみたいな感じです。
事業をやるとある意味それと近い状態を経験します。
事業者にしか分からない苦しみがあるんですね。
例えば収入が激減して毎月赤字が出るようになり、
生活費すら捻出できない切迫した日々がそうで、
他にトラブルに巻き込まれて事業の機能が止まり、
改善の糸口が見つかるまでの状況もそうです。
今この瞬間に何を選択するか
頭では分かっても心の動揺は制御出来ないんです。
そんな精神的な極限状態ではどうすればいいのか?
そんな時は何もしない!
僕はそういう選択を取ります。
要は一旦間を取るようなイメージです。
ここまできてこの話をして何が言いたいかと言うと、
沈着冷静とは常に落ち着いた状態なんかじゃなくて、
動揺してる時にどの選択をするか?
というのが問われてるんだと思うんですね。
落ち着けるのはそもそも心に余裕があるからです。
それは本当の意味では極限状態とは言いません。
心が揺れてる時こそが問われてるんですね。
そしてそんな時は冷静とは掛け離れた精神状態で、
だからこそその時の行動の選択が大切な訳です。
言ってる意味が何となくでも通じれば幸いです。
結局、冷静沈着な人になる方法とは?
ということで今回は、
沈着冷静な人になる方法というテーマで、
僕の思うことを色々と話をさせて頂きました。
まとめると冷静沈着な人になる方法とは、
- 今、執着していることを諦める
- 潜在意識からの答え「直感」を信じる
- 覚悟を持つ
- 執着を手放して開き直る
- 自分の感情を素直に感じる
以上の5つになると思います。
冷静沈着って知的、クール、カッコいいなど、
そんなイメージに憧れを抱くかもしれません。
確かにこうした雰囲気もいいですが、
大切なのは自分の感情との向き合い方なんですね。
本当の意味での冷静沈着になるというのは、
精神的な成熟を目指すこと・・・
このことなのかもしれませんね。
また冷静沈着になるには執着を捨てることも大切です。
以下の記事では不要な執着を捨てる方法について、
先にリスクを取るという視点や捨てる勇気になど、
僕自身の経験から独自の内容をまとめてますので、
ぜひ、こちらの記事も参考にしてみて下さい。
冷静な人になるヒントにもなりますので、
是非、合わせて読んで頂きたい内容です。
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