ほとんどの人が人間関係の悩みを抱えています。
そうした人は、親との関係が悪いということが意外と多いのです。
どうしても親子関係は人間関係に影響を及ぼしてしまうようです。
僕も父親との関係は非常に悪かったです。
また兄弟との関係もそれほど良い方ではありませんでした。
もし今現在、親との関係を問題に感じているのなら、
一度、親と距離をおいて暮らしてみると良いかもしれません。
なぜなら、
僕は親と一緒に暮らしているときは憎しみしかなかったのですが、
距離を置くことで心が浄化されて冷静に見つめられるようになったからです。
ですが人によっては、染み付いた感情を手放せないこともあります。
「どうしても許せない!」
「私がいけなかった・・・」
というように憎んだり、自分を責めたりと、
心の中にある苦しみを手放せないことは多いものだと思います。
よく親との和解をすることが大切だと聞きますね?
では具体的にはどうすれば良いのか、自分にムリをしなければいけないのか、
本当に親との和解をしなければ人間関係の悩みを解消することができないのか。
今回は、親との関係が悪い人の心の手放し方をお伝えします。
(前回は、心を整える5つの方法-他人に流されない生き方のヒントにて、
つい他人の意見に流されて後悔することって誰もが経験することですが、
自分の本音に素直になるための心を整える方法をお伝えしました。)
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世の中のほとんどのことはあきらめても構わない
これを聞くとあまり聞こえはよくないように感じられるかもしれません。
世の中のほとんどのことはあきらめても構わないというのは、
- 過度な残業
- 嫌いな上司や同僚
- 給料の安い会社
- 自分へのこだわり
- 仲の悪い状態になった親兄弟
- 面倒なメールや電話
- 理不尽に感じるルール
- 見栄を張ること
- 人を都合よく動かそうとすること
パッと思いつくものを出してみましたがよ~く考えてみると、
こだわっていることで過剰にエネルギーを消費していることに気づきます。
つまり、
ネガティブな感情に引っ張られてしまっているということです。
ボーっとしているときや考え事をしているときなど、
過去を思い出してはつい憎しみや嫉妬や悲しみを感じるときがありませんか?
僕たちは、思っている方向へと進んで行く力が誰にも備わっています。
最初はほんの小さな「嫌い」という感情も、思い続けることで段々と大きくなります。
気がついたら自分でもビックリするくらい嫌いになっていることもあります。
もし悪しき習慣になるであろう感情をあきらめることができるとしたら?
自分で自分を苦しめてしまうことはなくなるのではないでしょうか。
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こだわりを手放すことで楽になれる
今まで強く求めていて欲しくてしょうがないことを、
パッと手放した瞬間にスッと楽になった経験はありませんか?
僕は小さい頃に母親に欲しいモノを買ってもらえなくて、
そのことにたいするこだわりをあきらめたときに楽になれたことがありました。
そのときはじめて気づけたことがあります。
それはモノへのこだわりを手放したことで、
母親という存在がただここにいるということへの有難みというか、
なんとも言えないものを感じられたことです。
それ以降からは自分が欲しいと思うモノは、
自分でアルバイトをして買うように考え方が変わったように思います。
どうやら、一度良い感情を味わうと考え方が変わるのかもしれません。
親のことは親の人生
とは言っても親も人間なので完璧なわけがありません。
ときには、誰が聞いても問題だと思える悪態をつく親もいます。
僕は父親には、トイレの前ですれ違うだけで罵声をとばされてました。
子供の人生を親が決めることができないのと同じように、
親の人生も子供が決めることはできません。
人がどう思うかは、その人の自由であり責任です。
結局のところどんな感情を味わいたいのかは、
どんなことでもその人が選択していることに過ぎないのです。
だとすると親のことは親の人生です。
たとえ子供のことを悪く思おうがけなそうが、
その親自身が自分の感情を見つめていかなくてはいけません。
それは同時に、子供もまた悪く思おうがけなそうが、
その子供自身が自分の感情を見つめていかなくてはいけないのです。
結局、自分にできることはなにかと言うと、
自分自身を見つめることでこだわりを手放すことなのです。
人を変えようと思うことは、どんなことでも傲慢なのかもしれません。
自分の感情とどう決着をつけるか
これまでお伝えしたように、
自分の心の中にあるこだわりを見つめること。
そのことが重要なのではないかと思います。
こだわりを捨てて考え方を変えることで生き方が変わり、
その姿を相手に見せることで結果的に相手も変わっていく。
言葉にすると非常に簡単なことになってしまいますが、
どうしても許せない感情などは手放しにくいものだと思います。
僕もそうでしたし、すべてが手放しきれているいるわけでもなく、
ときには憎しみの感情だって出てしまうことはあります。
ただ、
憎しみの感情を存分に味わったのなら、
一方では冷静に考えてみれば違う選択もあることを知ることもできます。
そして本当はどちらを選択することが人生は楽しくなれるのか。
成りたい自分の視点から見つめたとき、
どちらが正しいと思える選択かが見えてくると思います。
たとえ憎しみの感情であっても大切なことに気づく要素が必ずあります。
良い人間関係がきずけることを祈っています。
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