エゴって何だと思いますか?
「自我」とも「自意識」とも言いますね。
エゴとは「自分を守るため」という意味です。
心の防衛システムのひとつということです。
- 私のプライドを守るため
- 私の居場所を守るため
- 私の価値観を守るため
- 私の時間を守るため
- 私の立場を守るため
- 私のお金を守るため
- 私のイメージを守るため
- 私の存在を守るため
この「私の○○」が失われそうになったとき、
僕たちは「恐れ」を感じてしまいます。
怖いのです、僕たちは「恐れ」から逃げたいと思うのです。
自分を守るために、他人の悪口を言ったり、キレたり、テンションが下がったり、
僕たちはホントに守ることに必死になって毎日を生きています。
よく「自己チュー」なんて言葉がありますね。
自己中心的な人というのは、人一倍「私の○○」にたいして敏感な人なのです。
それが過剰に防衛になってしまうと、他人に壁をつくったり、自分を見失ってしまいます。
そうなると、
悪気のない人に警戒するようになり、猜疑心(疑う)を持つようになります。
嫉妬心や敵対心がフツフツと沸いてきて、自分をコントロール不能になってしまいます。
それは何を隠そう、僕自身が強く抱いてきたエゴでした。
人への警戒が人一倍強く、常に疑いの目で日常を送って毎日イライラしていました。
THE エゴのカタマリ
まさしくエゴが強くなり過ぎた傾向にドップリと使った20代を送っていました。
そんな経験からエゴを捨てる技術をご紹介します。
(前回は、自分を信じる力-夢をあきらめない6つの「信念」の磨き方にて、
自分を信じる力を持つのに大切なことは夢の方向性と信念が合致していること、
そしてそのためにどうすれば合うかを6つの信念の磨き方でご紹介しました。)
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苦手と感じる人へのエゴを捨てる
あなたは自分が肯定している人と、否定している人とどちらから多く学べますか?
もちろん自分が肯定している人からですね。
とてもシンプルなことですが、
僕たちは自分の受け入れた人やものの方がたくさん吸収できます。
人は例え相手のことが嫌いであったとしても100%嫌いになることはありません。
なので、
必ず嫌いな人でも肯定している部分が僅かながらでもあるのが事実です。
嫌いな人には自分にはないと感じてしまう部分があり長所がある、
それを認めると何だか自分を下げてしまいそう・・・これがエゴの意味です。
このエゴがどうしても捨てられない人が多いと思います。
なぜなら、
今まで保ってきた自分を失いそうになるから。
そんなとき、このことを覚えておいてください。
自分に備わっていない能力なら、そもそも相手の長所なんて見えない。
自分が認識していなければ、そこに気づくことさえありません。
「相手は自分の写し鏡」と言われますが、相手の長所が自分には見える場合、
相手を通してうまく自分の能力を引き出すよう考えてみると面白いと思います。
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自分の心の不要な感情を手放す
今を生きる現代人は、ストレスに常に悩まされます。
ストレス社会と言われるようにホントにたくさんの悩みがありますね。
特に人間関係の悩みがその大半を占めていると言われています。
そして、
その主な原因は、エゴによる過剰な防衛システムなのかもしれません。
つまり、自分が傷つきたくないからです。
ですが本来のエゴの意味は、自分を守ってくれているだけなのです。
エゴが苦しみを生み出す元になるので悪のように扱われてしまいがちですが、
エゴの意味は、自分に優しくしようとしているだけなのです。
だけど、
腹八分目が丁度良いと言われるように行き過ぎは良くありません。
体内の免疫力も高ければ良いというものでもなく適切なバランスが大切なはずです。
エゴも同じように適切なバランスを取る必要があるのです。
苦しみを感じてしまう場合、過剰な防衛システムになっているのです。
この治安が良いと言われる日本で、SPを雇って街を歩くようなものです。
不要な防衛システムが作動してしまっているので苦しくなってしまいます。
あなたが怒りや焦りの感情を感じたとき、よく観察してみてください。
その奥にある自分を守っているものの正体が分かったとき、
それは、
はたしてそこまでして防衛システムを作動させる必要のあることなのか?
そのことが自然と分かってくるようになるでしょう。
そうすると、不要な感情を手放すことができます。
恐れるものがなくなってしまうので、防衛する必要がなくなるのです。
エゴに気づいて自分を取り戻す技術
ではどうやってエゴに気づいて冷静になることができるのでしょうか。
それは、
「私は今、何をそんなに守っているのだろうか?」
と自分に問い掛けることです。
とてもシンプルです。
そして、
「そんなに自分を守る必要ってないんじゃないか?」
と自分の抱く感情に疑問を持ってみることです。
自分を信じることは大事ですが、自分を疑うことも必要です。
なぜなら、
自分を再確認するためです。
エゴの意味とは自分を守ろうとしているだけでなく、
苦しさを生む感覚を通して本当はどうすれば一番良いのかを教えてくれているのかもしれません。
二次的な感情に振り回されず、今感じている感情に本当に正しいか疑いを持ってみるのも、
今の僕たちは問われているのかもしれません。
エゴを通して自分が見えることを祈っています。
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