世の中には、多読や速読を進める本やセミナーが多いです。
脳の機能を活用した多読や速読は、確かに効果のある方法かもしれません。
だが、ちょっと待った!
あなたは本当に多読や速読でちゃんと「使える知識」になりましたか?
ただ読んだだけで満足、本棚に本が溜まっていくことに満足してませんか?
これまで多読や速読した本に、もの足りなさを感じたことはありませんか?
本を読む目的がたんなる知識の収集だけでは、もの足りないのです。
たんなる知識の収集だけでは、今後それが役に立つことはないでしょう。
気になるフレーズとは、ずっと脳の中に残り続けるものです。
セミナーに行くことだって、本を読むことだって、誰かに会うことだって、
たったひとつの心に響くフレーズだけが、後の人生に大きく影響するものなのです。
なぜなら、
心に深く感動するからです。
心に深く刻まれるから、心が強く揺れ動くから忘れない。
誰一人として、そのたったひとつのフレーズのために動く。
なぜなら、
潜在意識の記憶の仕方は、感覚だから。
そんな心に響くフレーズを手に入れる本の読み方「スローリーディング」とは?
(前回は、優先順位の決め方が分からない-仕事の要領を良くする9つの方法にて、
優先順位の決め方をしっかりと行える人の特徴とは何なのかを9つご紹介しました。)
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本を読む目的はたんなる知識の収集ではない
僕が22,3才の頃のことです。
一時ほど読書にふけっていた時期がありました。
当時は多読や速読の方法は知らず、もちろん多読や速読の効果も知らないわけで、
自己流で本を読んでいたのですが、その読み方がまさに「スローリーディング」でした。
たんなる知識の収集では、型にハマった情報をそのまま入れているに過ぎません。
知識は、自分の中に取り込み、自分に合った情報に加工する必要があるのです。
スローリーディングとは、ただゆっくりと読むということではありません。
知識を深く落とし込んでいくための読み方です。
以下に、いくつかのポイントをご紹介します。
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1、気になったところを、抜き書きする
自分では理解しているつもりでも、言葉に出して説明ができない場合、
それは理解しきれていないことがほとんどのようです。
抜き書きとは、そのままの文章を紙に書き写すことを言います。
なぜ書き写す必要があるのかと言うと、
書き写していく動作に余裕が生まれ、自然と思考するようになるからです。
そうなると、
読むと言う「受け身」から、考えるという「積極的」な姿勢へと変化します。
また、それ以外にも効果があります。
- 記憶に残りやすい
- 文章力が上達する
- 書き手の感情を掴みやすい
スローリーディングには、このような効果も期待できるのです。
2、自分の感じたことを書く
「おっ、これは!!」
「ん、なんだこれは!?」
本を読んでいるときや、上記のように抜き書きをしていると、
ピタッとひとつのキーワードに目がとまるときがあります。
読んで知識を得るのはなく、読んで感じるのです。
- 目にとまったページの端を折る。
- 気になるフレーズには、線を引いておく。
- 自分が感じたことを自由に書き出してみる。
考えることから、感じることへ移行することで、
潜在意識の奥に潜む、今まで気づかなかった隠れた何かを引き出します。
本に書き込んでも良いし、別の紙を用意する、パソコンのメモ機能を使うなど、
自分の自由に、素直に感じたことを書き出します。
3、本を置いて中段する
多読や速読はどんどん進んでいきますが、
スローリーディングでは、何か考えが浮かんできたときは、
自由に好きなように「旅」をすることを許してあげます。
それは、
自分の発想が広がっていくとても楽しい時間でもあるのです。
気になればページを戻ったり、先のページに行ったりしてみも良いでしょう。
多読や速読だけが正しいわけではない
当時の僕は、いつまで経ってもページが進まず、
いつも、途中で本を伏せては頭の中で思考の「旅」へと出かけてました。
そんな自分にどこかいけないような感じもしつつ、でもやってしまう。
だからと言って速読のセミナーまで行って習ってきてもしっくりきませんでした。
たとえば速読では、
- 自分がゴール(欲しい知識)を明確にする
- 本の中の重要なところは全体の2割
- 目的を失わずに、最後まで読み切る
このような速読におけるルールがあり、それを守ることで効果が得られます。
この方法が合う人ならば、そのまま続けられると良いと思います。
一方で、
どうしても肌に馴染まない場合もあります。
せっかく読書がしたいと思っても、読み方が合っていなければ勿体ないことです。
要は、自分に合ったスタイルで自由に読むことだと思います。
あなたに合った読書をぜひ、楽しんでください。
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